「片す・残す・デジタルひつじ」は、終活、片付け、紙ものや写真の電子化、家族の記録を、無理なく一緒に整えていくための相談室です。
これまでを整え、これからを軽く。できるところから少しずつ、暮らしや思い出を、自分らしい形で残すお手伝いをします。
以下に、2026年7月19日(日)現在までの歩みをまとめました。
「片す・残す・デジタルひつじ」が動き出すまで
2025年末から2026年7月までの記録
1.始まりは、家族との別れだった
2025年末から年始にかけて、実母と義母を相次いで見送った。
葬儀やその後の手続きを通して、これまであまり会う機会のなかった親族とも話をすることができた。そこで改めて感じたのは、親や祖父母のことを、自分は思っていたほど知らないということだった。
名前や生年月日だけでなく、どこで生まれ、どこで暮らし、誰とつながっていたのか。写真に写っている人は誰なのか。昔の家族の話を知っている人は、いつまで元気でいてくれるのか。
「聞けるうちに聞き、残せるうちに残しておきたい」
それが、家系図と家族記録を始めた大きなきっかけだった。
2.家系図づくりと戸籍集め
自分の父方、母方、妻の家系について戸籍を集め、家系図の整理を始めた。
戸籍を読んでいくと、これまで知らなかった養子縁組、婿入り、再婚など、親族の歴史が少しずつ見えてきた。戸籍だけでは分からないことも多く、その部分は親族に話を聞き、記録と記憶を照らし合わせながら整理した。
2026年1月には、母の兄弟につながる鈴木家の子孫について、いとこにLINEで聞きながら新たに家系図を作成した。
作成した家系図を、新しく作った「いとこLINE」で共有したところ、さまざまな情報が集まった。家系図をきっかけに親族同士のやり取りが増え、2026年9月には、何十年も前から開きたいと思っていた「いとこ会」を開催することになった。幹事は自分である。
また、髙橋本家の家系を調べていく中で、埼玉県深谷市が先祖にゆかりのある土地だということが初めて分かった。
そこで2026年3月末、戸籍を調べて分かった先祖ゆかりの地を訪ねてみようと家族を誘い、日帰り観光を兼ねて深谷を訪れた。
先祖が暮らしていた土地を実際に歩き、渋沢栄一記念館にも立ち寄った。館内では渋沢栄一のアンドロイドによる講義を聴講し、渋沢栄一が多くの会社や事業に関わり、日本の近代的な商業や企業活動の基礎を築いた人物であることを改めて知った。
家族も意外と、「一万円札の人って、こんな人だったのか」と感心しながら、興味深そうに見学していた。
家系図を調べなければ、深谷を自分の家族と関係のある土地として訪れることはなかったかもしれない。戸籍に書かれていた地名が、実際に家族で訪れる場所になった。
妻の家系についても調査を始めた。妻の父は高齢ではあるが、現在も存命である。戸籍を集めて家系を整理しておけば、分からないことを本人に聞ける可能性がある。
聞ける人が元気なうちに調べておくことが大切だと考え、妻が戸籍を取得する際には、自分も役所まで付き添い、一緒に申請を行った。
家系図は、単なる名前や生年月日の一覧ではない。先祖が暮らした土地を訪れるきっかけになり、長く会っていなかった親族と再びつながるきっかけにもなった。そして、今を生きている家族から、話を聞けるうちに聞いておくことの大切さにも、改めて気づかせてくれた。
3.片付けても、物が減らない
実家の片付けや遺品整理を進める中で、捨てきれなかった物や、残しておきたい物を自宅へ持ち帰った。
その結果、実家の整理は進んだものの、今度は自宅が荷物でいっぱいになった。写真、アルバム、書類、手紙、戸籍、昔の思い出の品。何でも捨てればよいわけではないが、すべてをそのまま残しておくこともできない。
大切なのは、「片す物」と「残す物」を分けること。そして、残した物を、家族が後から見つけられる形に整えることである。
これは、本や講座で知った話ではない。自分自身が今も実際に困り、整理に試行錯誤している問題である。
4.紙の資料をデジタルで残す
以前から、書籍や書類の電子化に取り組んできた。
スキャナーやパソコン、外付けストレージを使い、大量のPDFを分類し、検索しやすい形に整えてきた。紙の書類だけでなく、写真、アルバム、家系図、戸籍、家族の記録にも、この経験を活用できることに気づいた。
紙を単にスキャンするだけでは、後から見つけることは難しい。誰の資料なのか、いつの物なのか、どの家族に関係するのか。ファイル名の付け方やフォルダーの構成まで考えて、初めて使える記録になる。
こうして、片付け、終活、電子化、家族記録が、少しずつ一つにつながり始めた。
5.「デジタルひつじ」という構想
自分が困った経験を、同じように困っている人の役に立てられないかと考えるようになった。
専門業者のように、すべてを代行するのではない。本人や家族が、自分たちで無理なく整理し、残せるように手伝う。迷ったときには、一緒に考える。
そのための相談室として考えたのが、「片す・残す・デジタルひつじ」である。
副題は、「終活・片付け・紙もの電子化と家族記録の相談室」とした。
サービスの柱は、次の四つである。
- 片付けと整理
- 終活とこれからの準備
- 紙ものや写真の電子化
- 家族の記録と思い出の整理
家系図については、専門的な家系図作成業者になるのではなく、戸籍の集め方や情報の整理、家系図ソフトやExcelへの入力など、家族自身が記録を作るための支援として考えている。
6.自画像から生まれた、ひつじのキャラクター
社会人になりたての頃、パーマ頭だった自分をもとにした自画像の姿を思いついた。
その自画像を最近になって思い出し、当時のイメージをもとに改めて描いてみた。頭の上のぐるぐるした髪、縦長の顔、くりっとした目。その特徴を生かして、ひつじのキャラクターを作った。
社会人になりたての頃に思いついた自画像が、何十年もたって、新しい活動の案内役になった。偶然のようでいて、今のために思いついていたのではないかと思えるほど、屋号にもホームページにもよくなじんだ。
このひつじは、答えを押しつける先生ではない。一緒に迷い(メェ~)ながら、少しずつ前へ進む案内役である。
7.資格取得と学び直し
活動の土台を作るため、終活、片付け、デジタル整理、写真整理、自分史、個人情報保護などについて学び始めた。
2026年6月には、終活アドバイザーの資格を取得した。
2026年7月19日現在の取得状況と今後の予定は、次のとおりである。
- 2026年7月19日(日) デジタル整理アドバイザー2級取得
- 2026年7月23日(木) 整理収納アドバイザー2級認定講座
- 2026年8月24日(月) 写真整理アドバイザー初級研修
- 2026年9月26日(土) 自分史活用アドバイザー認定講座
- 2026年9月27日(日) 個人情報保護士認定試験
ただし、資格を集めること自体が目的ではない。自分の実体験を整理し、それを人の役に立てるために、必要な知識を補うことが目的である。
デジタル整理アドバイザー1級については、2級取得を受け、今後、取得に向けた受講手続きを進める予定である。
その他の上位資格については、2026年9月までの講習と試験を終えた後、実際の活動に必要かどうかを見ながら検討する。
8.WordPressへの挑戦
自分の活動や日々の記録を残す場所として、WordPressによるホームページ作りを始めた。
2026年7月3日を、「片す・残す・デジタルひつじ」の創業準備開始日とした。
最初は、さくらインターネットのサーバーにWordPressを設置し、ホームページを公開できることを確認した。
7月11日には、神田ITスクールのWordPress講座を受講した。マンツーマンで実際にホームページを作りながら学び、自分でも更新していけそうだという感触を得た。
その後、サーバーをXServerに切り替え、独自ドメインを取得した。
katasu-nokosu.com
ホームページには、横長のスライド画像、サービス紹介、プロフィール、ブログ、問い合わせなどを少しずつ追加している。現在は、試しては直す作業を続けている。
迷子になることも多いが、少しずつ自分のホームページになってきた。
9.2026年7月14日「GPT記念日」
2026年7月14日、これまで別々に進めていたことが、一つにつながったように感じた。
家系図、親族との再会、実家の片付け、遺品整理、写真や書類の電子化、資格取得、ホームページ作り、そしてこれからの働き方。
前の職場を勇退して、およそ一年。59歳から始めたことが、ようやく次の人生の形になって動き出した。
そこで、7月14日を自分にとっての「GPT記念日」と決めた。
大きな事業が完成した日ではない。これまでの経験がつながり、「これを続けていこう」と思えた日である。
10.今、大切にしている言葉
ホームページの言葉として、次の文章を採用した。
「無理なく、できるところから。これまでを整え、これからを軽く。」
全部を一度に終わらせなくてもよい。大きな完了ではなくても、小さな完了が毎日続けば、少しずつ前に進むことができる。
片付けも、家族の記録も、ホームページ作りも同じである。
11.これから
当面の最優先は、WordPressを使いこなすことである。
資格講習は予定どおり受講するが、日常の作業では、ホームページを自分で更新できる力を身につける。まずは、次のことを自分の手でできるようにする。
- 文章を自分で追加、修正する
- 写真や画像を差し替える
- ブログ記事を書く
- パソコンとスマートフォンの表示を整える
- 必要な情報を、いつでも見られる形で残す
この記録自体も、WordPressに少しずつ残していきたい。
完成してから記録するのではなく、迷ったこと、失敗したこと、分からなかったこと、できるようになったことも含めて残す。
それが、将来、同じように困っている人へ伝えられる、何よりも実感のある材料になるはずである。
